断章〜AI 人工知能、はたして天使か悪魔か? 進化はもう止まらない。

電脳戦〜名人佐藤棋士の前に圧倒的な強さで立ちはだかった人工知能ポナンザ。

今年、将棋の世界で起こったことは、将来、人間社会の他のあらゆる分野で起こりうることを仮想的にシミュレーションしているのではないか?

人工知能の思考過程はブラックボックスである。

人工知能は機械なので人間のように物事を理解している訳ではない。
人間の思考のパターンの特徴を理解して回答だけを数値で出す。

しかし、なぜそう予測したのかのプロセスや理由は示さない。そのことが、人間社会にとって将来大きな問題となる可能性がある。

ある病院の医療事務の人事評価。医療事務受託会社。
これまで突然辞めるケースは予測できなかった。
人工知能が退職可能性がある社員のリスクを判断する。
教師データは実際の退職者の面談結果データ。

人間は、人工知能をどう活用していくか?うまく活用すれば大きな進歩になるはず。

AIがもし判断を間違えば、誰が責任を取るのか?

人間と対戦していると自分でも気づかない内に互いに予定されたある一つの銀河系に閉じて思考しているごとし。人工知能を取り入れることで新たな銀河系を探索できる。

韓国で導入予定の政治家の人工知能。世界中のあらゆる法律、国際情勢、経済、貿易等のデータを読み込ませ、生身の人間ではできなかった最良の予算配分や政策立案をしていく。もちろん最終的な意思決定、決断は人間が行う。

将来、人工知能は直接、人間と議論できるようになっていくだろう。

人工知能がますます人間の理解を超えて機械学習で進化していく一方で、肝心のわれわれ人間がその実力をいかに伸ばしていくか?

人間が人工知能といかに共存しうるかは、正しくこれからのテーマ。

人工知能、はたして天使か悪魔か? 進化はもう止まらない。

(6/25 NHKスペシャル「人工知能 天使か悪魔か? 2017より)

所感)今後ますます一人ひとりが各人の仕事においては自分の「アタマ」を酷使する機会と程度が増していくだろう。そのため、脳を有効に働かせるためにも自身の「脳を積極的に休息させること」の重要性が再発見させるだろう。運動や読書や社交や睡眠など、脳機能の活性化や休息という観点から毎日の活動が見直されていくと思われる。